ungavskyのブログ

内省と情熱の間

帰省と骨折

年老いた親の様子をロードバイクで見に行くという話。

 

実家は海沿いである。

と書くと、皆さんは由比ガ浜とかのような砂浜とサーファーを思い浮かべるのであろうか。

残念(主に自分が)、京葉工業地帯である。コンクリートの護岸とテトラポット、水平線にはタンカー。謎の焚き火跡とスプレーペイント、ガラスの破片、怪しい液体の入ったペットボトル。(筆者のイメージです)

 

それはそうと、私が生活の根を下ろす流川市は、江戸川の中流にある。

東京湾に流れ込む江戸川は、海から利根川に合流する茨城県猿島郡五霞町までおよそ60㎞の長さがあり。自宅は海から30㎞、つまり五霞町までも30㎞の位置にある。

なので、実家への帰省は江戸川のサイクリングロードを30㎞+α走れば可能、というか、一人で朝からの時は極力自転車で帰省している。

昼からだろうが夜だろうが走ることは出来るのだけど、気分的に乗らないので。

 

前置きが長くなった。

実は先日、親が骨折をした。そして、最近退院した。

入院や不自由な身体、リハビリ生活で気分が塞いでいやしないかとマメに電話などしていたのだが、どうにも問題ないようだった。

むしろ、顔を見に帰るといえば、食事の用意をするとか何とか言いだす程であった。

そんなこともあり「自転車でちょっと顔を出すので、30分でお暇する。水の一杯でも貰えればOK」と言って帰省した。便利な言い訳である。

 

結果、ボルトでつないでいる患部の動きはぎこちないものの、ほぼ普段通りで安心したのだが、重い買い物は一人でできないから茶菓子も無いと、シナモンを振ったリンゴ煮が出てきた。

そういうところだ。

 

予告通り30分ちょっとでお暇した。

朝7時半に出発して、往復で4時間半くらい、走行時間だけだと3時間半くらいの旅だった。

 

帰りにスーパー換算2袋分のジャガイモと、日本酒の中瓶を持たそうとしたので、丁重にお断りをした。

カゴもカバンも無いと伝えたところ、使っていないデイバックを引っ張り出して、煎餅と梅干も追加して、カバンごと持たそうとしてきたので、丁重に、丁重に、丁重にお断りし、カバンとジャガイモの半量と、プランターから摘んだシソを頂くこととした。

 

帰路は私の肩と背中が軽く悲鳴を上げた。

そんな週末であった。