400円ウォレット自作
余った合成革で作った長財布だが、結局のところ、もう一つ作ることとなった。そしてさらに、、、という話。
自作の長財布、「自分で使うのには容認できる」としていたのだが、やはり細かな使いづらさが気になっていた。
小銭を出し入れする、お札を出し入れする、カードを出し入れする、胸ポケットから出し入れする、カバンから出し入れする。
なんだろうか、小銭はバラバラしているから分かるものの、特段、特殊な操作はしていないはずなのだけれど、使いづらさがすごく気になる。金銭類という価値あるものを扱っているからだろうか。いっそ、がま口とカードケースにしてみようか。
で、思考の末、速度の問題ではないかと思い至った。
お会計時って、よくよく考えると、かなりの速度を要求されている。自分も急ぐし、相手もそれを期待している。ノーミスで、スムーズに、最短で。
社会的に要求されるスピードのレベルが、とても高いのではないだろうか。
だから、細かな使いにくさが強調されて、気になってしまう。
おばあさんがレジでもたついていると、ラッパーのお兄さんがエールをくれる、あれである。ACである。
私も、小銭をぴったり出す時などに「あ、ちょうど、、ある、、と、、、、思いま、、、あった!ピッタリ!」と、ラップの歌唱法で店員さんに伝えながら時間を稼いでいる。
ラップのところはウソです。ウソぴょんです。ACです。
自動改札の通過速度なんかも、サッ、ピッ、スイーで、同じであろう。
よそでは知らないが、首都圏では通勤時に改札前で止まったりしたら、盛大に舌打ちされかねない。ここで、出す時にちょっとだけ引っかかるパスケースがあったとしたら、自分の財布と同じ感じになるなのではないだろうか。
粘液まみれで、つかもうとすると少し滑るパスケースがあったとしたら、同じなのではないだろうか。
フワフワした体毛で癒されるけど、つかもうとするとバッグの中で逃げ回るパスケースがあったとしたら、同じなのではないだろうか。
ということで、財布とは、とてもとても繊細に機能性を追求される道具であることに気づいた。
そこで、
300円財布の改善点と、もともと使っていた財布の構造とを反映して、再度、財布をつくった。
合成皮革100円×2、ファスナー100円、ホック100円で、400円である。
相変わらず縫い目がヨレたけど、ホック部を縫う順番を間違えて無理矢理つけたけど、ホックが硬くて開くのに難儀する(薄い財布を軽く握りつぶす感じになる)けれど、相変わらず安っぽい仕上がりだけど、、、まあ、まあ。
そんなことより、合成皮革が災いしたか、折り込んだ際を縫ったところがすでに裂けてきている。
今のところ収納には影響しないが、耐久性を考えると、実用は絶望的である。
パーツと手順は出来たから、GWを費やしての作業は無駄ではない。
ちゃんとした素材を使ってゆっくり丁寧に縫えば、もっと良いものが作れる自信はある。でも、天然皮革だと何千円するか分からない。失敗したらしばらく体育座りで動かなくなる自信もある。
それはそうと、連休も終わるので、いい加減、使える財布が必要である。
そこで、
もともと使っていた財布の、コインケース内側布の擦り切れ穴を塞いだ。
上から縫いつけることはできない状態だったため、また、アイロンもあてられない感じだったので、粘着素材でぺったり貼り付けた。湿布の様な感じ。
頑張って、20年選手となって貰いたいものである。
それまでには、更にレザークラフトの腕を磨いておこう。
縫い目と同じく、話があちこちによれた感じになった。こちらも腕を磨こう。